貴重な素材・生革(きがわ)の魅力とは?2024年の作品への想いを語る

2024年は、生革(きがわ)という革の中でもとても貴重な素材を使った作品を作りたい!と思い、昨年から少しずつ独学を始めました。

 

作品が少しずつ完成していく中で、お客さまに作品をお届けする前に、生革について少しでも知っていただけたらと思います。

 

 

 

革好きな方には、ヌメ革が多く知られていると思いますが、生革(きがわ)という素材もあることをご存じでしょうか。

 

生革(きがわ)とは、皮をなめす前に乾燥させた半透明の皮のこと。

(One-Off Kaoで使用している素材は、豚生革です。)

生産が安定していない素材のため、現在大変貴重な素材です。

 


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豚の生革は、三角形の模様があるのが特長です。

ヌメ革とは違い、生革独特の透明感があり、質感が硬く、経年変化しにくいのが特長です。見た目の重厚感と相反して軽い素材です。

 

生革は、通常、ランプシェードやブローチなどに使われる素材だそうで、ヌメ革では作ったことのないものもたくさん出来そうでワクワクが止まりません。

 

しかし、生革は硬い素材のため、はさみでカットするところから全て手作業‥

特に私が作っているものの多くは、ひとつのお花のサイズが10mm以下のものも多く、なかなか思うように切ることができず苦戦の連続(-_-;)

お花のパーツを切るところから、かなりの時間を要することになります。

 

新たな作品に透明感を持たせたい。

もっと季節感のあるものを作ってみたい・・!

探求心は止まりません。

 

 

実は、2023年の夏には、この生革が手元にあり、試作を数えきれないほどしてきました。

ヌメ革とは違う硬い素材であることや、染めの方法も同じではうまくいかず、どうすれば美しい作品が完成するのかと日々向き合ってきました。

 

インターネット上には、生革のブローチの作り方というものも存在するけれど、私が作りたいものではない=お得意のゼロスタート。

素材が変わるだけでこんなにも難易度が上がるのか‥と新たな課題が多く見つかりました。

 

 

2017年にヌメ革で革花アクセサリーを作り始めた時と同じように、またゼロスタートを切りましたが、今回は違います!

 

私には【革でお花を作る】というスキルがある。

 

何の知識もスキルもなかった2017年から独学で革花を作って6年。

ヌメ革で難易度の高い作品が作れるようになった今となっては、過去の経験を活かしつつ、生革という素材に合わせて作ればいいだけ。

 

もちろん、素材の扱い方に慣れるまでは半年ほどを要しましたが(;^_^A

2017年からのスタートを思えば、相当短い時間だったと思います。

 

 

生革の革花アクセサリーは、透明感があり、染めた色が素直に出てくれるので、淡い色合いも濃い色合いも、とってもとってもすてきに発色します。

 

私が求めていた、革で透明感を出すことが可能になり、作品の幅が広がりました。

 

生革はあまりポピュラーな素材ではありません。

しかし、私の生革アクセサリーが世界に飛び出していくことで、多くの方にワクワクが届けられたら、生革という素材を多くの方に知ってもらうことができます。

 

今現在、生革を作っている職人さんがとても少ないそうです。

こんなに魅力的な素材なのだから、このままなくなっていくのは残念・・

だからこそ、ヌメ革だけでなく、生革も多くの方に知ってもらい、これまでに使われていなかったところにも使ってもらえるようになったらいいなと思います。

 

大切な命からいただく貴重な素材なので、捨てたりせずに今後もひとつひとつ大切にしながら、丁寧に、長く使ってもらえる作品を生み出していきます。

 

私の世界は、無限に広がる・・・!!

 

 

次回新作から、生革作品が登場します!

やっとここでご紹介できるのが嬉しい( *´艸`)

ぜひ、楽しみにしていてください♪

 

 

最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました。

また次も遊びにいらしてくださいね(^^♪

それでは、また(^_^)/~