昨日は、今月2度目の平日休業日でした。
今年に入ってから、休業日を設けることにしたものの、結局土日祝日はメール返信・発送業務以外の仕事に関わることをしているので、実際のところ平日の休業日だけがゆっくりできる日。
毎度お休みの日は朝からカフェに行き、ひたすらひとり会議です。
自分自身が決めた目標設定に向かって、まっすぐ進んでいるか。
反省点、改善点、逆に良かったところなどなど、頭の中が空っぽになるくらいノートに書いて書いて書きまくるということをしています。
毎日の日記はもちろん、ほんの少しでも気持ちのブレが起きた出来事など、とにかく心が常にフラットでいられるようにアウトプットは欠かせません。
作家業を始めて7年目。
個人事業主になって3年。
結局のところ、心がフラットな状態でなければ何事もうまくいかないものだと実感することが何度もあったからこそ、出来事に対しての反省やそこから学んだことをはっきりさせるって本当に大切なことだと感じます。
だから、休業日といえども2時間ほどそうしてひとり会議をしているので「休んだ~!」というより、脳が空っぽになってスッキリ♪みたいな感覚です。
実は、作家業を始めてから昨年まで、休日にひとりで出かけることがほとんどなかった私。
ずっとずっと作品を作ることに没頭していました。
熱しやすく冷めやすい私が、こんなに没頭できることって、余程この仕事が大好きなんだと思います。
だってね、30代後半で体中がパンパンにむくむほど動いていなかったし、腰痛や膝の痛みまで出てきたくらいですよ(笑)
病院に行けば当然のことながら「運動不足ですね」と言われる始末。
毎日8時間デスクに向かえば誰でもそうなります(-_-;)
本当にどうしようもないくらい、革花を作ることが大好きで楽しくて仕方なかったんです。
革なんて扱ったこともない素材を、作ったこともないお花に仕立てるなんて、未知の世界だったのに‥
「作ってみたい!」「やってみたい!」という人間の原動力って本当にすごい。
そんな風に思えることに出会えて、本当に良かったです。
しかも「ないなら作ればいいじゃん」なんて。
※そのあたりの詳しいお話は、プロフィールも読んでみてくださいね(^^♪
軽く思いつくところが、また素人っぽくて、今となっては本当に怖いもの知らずだったなと思います。
だけど、目標に向かって進んでいく中で思うようにいかないことも、もちろんたくさんありました。
初期の頃の一番の悩みは、作りたい世界があるのに、全く形にできなかったこと。
好きなテイスト、好きな雰囲気があって、こんな風に作りたいのに作品にできない。
これが本当に辛かった。
私の作品は、当時誰も作っていないテイストのもので、作り方も染め方も全て独学。
本気でゼロから作り上げてきたもの。
だからこそ、どれだけ作っても形が違う、大きさが違う、色が違う‥
全然しっくりこなくて、作っては捨てるの繰り返し。
あの頃は、毎日沈んでました。
寝ても覚めても革花のことが頭から離れなくて、夢にまで出てくるほどだったんです。
それくらい真剣で、絶対これを仕事にしたいんだという強い気持ちがあったから。
時々急に悔しくなって、訳も分からないタイミングで泣いてしまったりして、踏ん張りがきかなくなることもありました。
そんなとき、一緒に仕事していた兄が
「あんたの作品は、普通の作品じゃない。アート作品みたいで、工芸品みたいで‥
いつかこの作品の価値を認めてもらえる日が絶対来るから、諦めないで頑張れ!」
と言ってくれました。
ずっと「目の前の今」だけを見てきたけれど、この苦しい日々が積み重なっていくから作品に磨きがかかっていくんだって、背中を押してもらったような気持ちになりました。
それまでの人生、飽きっぽくて何も長続きしなかった私が、こんなに真剣になれることを見つけられたんだから、それだけでも素晴らしいことなんだ!って気づかせてくれた出来事でした。
今でも時々当時のことをふと思い出すけれど、あの時の兄の一言がなかったら、諦めていたかもしれません。
諦めてなかったかもしれないけど、こんなに長続きしてなかったかもしれない。
今でもあの時の兄の言葉に感謝しています。
どんな仕事であれ、心が折れて立ち直れないくらい辛いこともありますよね。
だけど、大好きな仕事だからこそ、どんな困難にも立ち向かえるし、壁を乗り越えた時の自分自身の成長が感じられて、また頑張ろうと思える。
ずっと、その繰り返しです。
そして、辛い時こそ、周りの人はその姿を見ています。
どうやって立ち直っていくんだろうか。
このまま辞めるのか?続けるのか?
困難に立ち向かう力はあるのか・・?
どんな姿も全部見ています。
その姿を見ているからこそ、踏ん張ろうとすれば「頑張れ!」って応援してくれる。
諦めれば「お前の熱意はそんなもんか」と鼻で笑われる。
私、自分でも気づかなかったけど、ものすごく負けず嫌いなんだって、この仕事を始めてから気づいたんですよ(笑)
争いごとは嫌いだし、勝ち負けとかどうでも良かったし、一番になんてなれるわけないから頑張らない性格だったんです。
でも、革花を作ることに関してだけは、絶対誰にも負けたくなかった。
私が作る革花が一番ステキだって、胸を張って言えるようになりたかった。
何より、最初から何でも諦める自分自身に負けたくなかった。
だからこそ、今まで頑張ってこれたんだと思います。
周りの人が見ている自分の姿は、自分自身が見ている世界と同じ。
私は、自分の目の中に神様がいると思ってるので、絶対自分自身に嘘はつかないと決めています。
やるといったらやる。
丁寧に作ると決めたから絶対手抜きしない。
当然のことだけど、そうやって、自分自身との決めごとを守ってきた6年間。
少しずつだけど、大切に育ててきた小さな種は、今となっては幹が太くなり葉っぱが生い茂っています。
あとは、花が咲くのを待つだけ。
ずっと想像してきた私の世界は、少しずつ形になってきています。
今年2024年は、色んな意味で節目となる年。
大輪の花が咲くように、これまでと同じく、日々を大切に、丁寧に過ごしつつ、作品と向き合っていきます。
休業日の話から、だいぶお話がずれてしまいましたね(;^_^A
でも、時にはこんな風に過去を振り返るのもいいなと思うので、ここに残しておこうと思います。
普段、作品の紹介ばかりで、作家自身のことをお話することがあまりないので、いい機会になりました。
こんな人がOne-Off Kaoの作品を作ってるの?(笑)
と、少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです。
これからも時々こんなお話していけたらいいなと思っています。
よかったらまた遊びにきてくださいね(*^-^*)
最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました♪
それでは、また。