また新たな作品が完成した‥
‥完成してしまった・・・!!
ライラックです。
・・今月から新たにライラックを作品に仲間入りさせたくて、デザインを考えていたときのこと。
頭でっかちな私は、いつものごとく、紫陽花と同じまん丸な形のライラックを作ろうと考えていました。
今まで作ってきた作品たちも、結構丸っこいのが多かったしね♪
丸っこいのが好きだからね~♪
なんて口にしながら、なぜか頭と心がすれ違っているのに気づくわけです。
・・・どうしてだろう?
なんか面白くない・・・
もしかしたら、このモヤっとする気持ちは勘違いかもしれないから、とりあえず試作してみたらいいんじゃない?
と思って作ってみても、あのワクワク感がない・・
なぜか「ステキ!!」と思えない・・
それで、数日間、考えるのをやめて、手を止めてみたら、頭が真っ白になってしまって。
本当に頭の中がすっからかんになってしまったんです。
年に2回ほどある、制作できなくなる時・・
またやってきたのか。この時が。
巷ではスランプなんて言葉を使うようですが。
これまで7年制作し続けてきて、時々こういうときが訪れるのは分かっていること。
もう何度目か!と突っ込みを入れたくなるけど、こういう時こそ、慌てず自分を信じて待つしかなくて。
2週間ほど経ったある時、何気なくデスクに向かって、いじいじ何やら作り始めてみたら、すんなり想像していた形ができて「あれ?」と拍子抜け。
それが、今回のライラックです(;´∀`)
一目見て「ライラックだ~!」と気づいてもらえるくらい、本物のような姿の革花アクセサリーが作りたかったんだな、私。
想像していたライラックと、試作した丸い形のライラックが、あまりに違っていたから・・
理想と現実の乖離が大きくて「違う、私が作りたいのはこんなのじゃない」って心が叫んでいたんだなと気づきました。
作品が完成するまでには、毎度のように、
どんな形にしようかな?
どんな色にしようかな?
なんてワクワクしながら考えたりもするけれど・・
私自身が年を重ねてきたこともあり、過去に作っていたものが、今の自分と重ね合わせた時「ちょっと合わなくなってきたかも」と思う瞬間があることに気づき始めています。
ほんの数年前までは、鮮やかで、元気な色が好きだったけれど、今はほんの少し落ち着いた色がしっくりくるようになったし、デザインも可愛いものよりシックなものが似合うかもと思うようになりました。
数年前、モデルの梨花さんが「今までと着たい服が変わった」からと自らのブランドのデザインをガラッと変えたという記事を思い出しました。
着たい服、着けたいアクセサリー、考え方、思い・・
同じ人だとしても、生まれてから死ぬまで、ずっと変わらない人はいない。
人は時とともに変化していく生き物だから、考えや思いが変わるのはおかしなことじゃない。
そう思うと、変わっていくことに身を任せるのもいいなと思ったりもします。
時々、ずっと変わらずにいたいという人もいるから、そういう人はそのままでいてもいいって思いますけどね(*^-^*)
私自身は、変化していくことは悪いことじゃないし、時代の波に乗ったり、今の自分にしっくりくるものが一番心地いいから変わっていくことに何の恐れもありません。
今を生きているのだから、今の私が心地いいものが一番しっくりくるんですね。
過去に囚われていても、私たちは、今、ここに生きていますから。
私が作りたいと思っている根幹の部分はずっとそのまま残っていますが、やはり流行の波や時代に沿うものが求められるのでしょうね。
ただ、流行は時とともに薄れていくし、時代は巡るので。
そう考えると「私が作りたいもの=しっくりくるもの」になってしまうのかもしれません。
私が革花を作り始めてから、ずっとずっと作品をご覧いただいている方も、きっとお気づきでしょう。
歳を重ねてきたことで、作品の雰囲気も変化しているな・・・と。
お客さまと同じように、私も歳を重ね、何だか少しだけ作品に対する考え方、作りたいものが変化しています。
たくさんの作品を作ることより、作品ひとつずつを更に丁寧に納得のいく形で作りたいと考えるようになったからこそ、時間をかけて完成した時、爆発したような喜びが生まれるんです。
そこには、他の誰かの作品や存在はなく、私というひとりの人間の成長過程があるからこそ生まれるもの。
なんだか、とても素敵なお仕事だなと日々感じています。
私が息をしている間、あとどれくらいの作品が作れるだろう。
今は、その答えは分からないけれど、きっと一生作品を作り続けると思います。
その中で、私の作品が多くの人にとってのワクワクや喜び、日々の癒しになれたらいいなと心から願いながら、また明日からも革と向き合っていきます。
今回、ブログに登場した4作品は
2024年6月9日20時~minne・Creemaにて販売開始いたします。
よろしければ、ご覧ください(#^^#)
今回も最後までお付き合いくださり本当にありがとうございました♪
それでは、また。