数年ぶりの百合の花。
革花を作り始めた初期のころ
真っ赤な百合を作ったのを
今でも覚えていて。
あの当時、百合のおしべやめしべを
どんな風に表現すればいいのか
まったく分からなくて
とてつもなく苦戦していたなぁ。
インスタグラムの初期の頃くらいに
確かアップしていると思うので
ご興味ありましたら、ぜひ。
ほんの数年、いや、数ヵ月違えば
作品はどんどん表現方法が変わり
『あれ？なんか違うな』
って、ずっと私の作品をご覧の方は
お気づきになるはず。
同じ革を使っていても
ちょっとした染め方の違いや
形、表現方法が変われば
作品は見違える。
変わらないのは『世界観』だけかな、と。
初期の頃から
ずっと私の中にあるのは
『革が主役』というテーマだけ。
今では、小さなおしべやめしべさえも
革で作れるようになり
想像している作品を形にすることも
以前より容易くなった。
ただ、
作品の繊細さや色へのこだわりは
次第に増して
時間はかかりつつも
自分自身が納得のいく作品が
生まれるようになった。
これが、作品を作り続けていて
一番嬉しく、幸せなこと。
この仕事が
私には天職なんだと
心から、そう思う毎日。
たぶん、一生
完璧な作品なんてできないし、
どこまでできることが増えたとしても
『もっと、もっと』と
上を目指すんだろうな、私は。
だけど、それでいいと思ってる。
完璧な作品というゴールが見えたら
つまらないもの。
